日建設計コンストラクション・マネジメント PROJECT

日建設計CMによる「新しいワークプレイス」の提案。
実験的なオフィス空間の価値を伝える映像制作

Outline

人々の創造性を引き出すオフィスの価値を直感的に伝える映像を制作

日建設計コンストラクション・マネジメント(以下、NCM)は建築分野における総合マネジメント・コンサルティングファームです。NCMは、約3年をかけて大阪オフィスを全面的に改装。ロフトワークは、その完成に際して6分間の映像を制作しました。

映像制作の目的の一つは、新オフィスの設計の意図や、働き方に対する考え方などをNCM社員に伝え、「行きたくなるオフィス」、「誇りに思えるオフィス」であるという意識を浸透させること。撮影を通して新しい働き方のアイデアを実践し、社員ひとりひとりが新オフィスを主体的に使いこなすためのベースづくりを行いました。もう一つの目的は、企業の働き方からオフィス空間にまつわるマネジメント・コンサルティングサービスを展開する同社が、他社に向けて自社事業の魅力を伝えるために映像を使用すること。「これからのオフィス」を自ら模索しながら体現した新オフィスは、何よりも説得力のある情報発信のフラッグシップとなるでしょう。

ロフトワークは、映像制作の目的を整理し、定めるプロセスから伴走。NCM社内のメンバーとともに、ターゲットの属性ごとに「映像を見た後に起こしてもらいたい次のアクション」を定め、ロードマップを策定し映像に落としこむことで、行動変容を促す設計を目指しました。
できあがった映像は、「行きたくなるオフィス」「誇りに思えるオフィス」を体現した新たな大阪オフィス「O3」(Osaka Osekkai Office)の価値を直感的に伝え、新オフィスの現在だけでなく、これからの可能性も指し示すものとなっています。映像は、社内へオフィスのコンセプトを伝え、新しい働き方を浸透させるツールとして、社外へは新オフィスを紹介するための広報ツールとして活用されています。

Project Summry

  • NCMが、新大阪オフィス「O3」(Osaka Osekkai Office)のコンセプトを社員と顧客層に伝えるためのPR映像を制作
  • 映像制作の目的を整理し、「映像を見た後のアクション」から逆算しコンテンツを設計
  • 同社が提示する、”人々の創造性を引き出す”オフィスの価値を直感的に伝える、6分間の映像としてパッケージ

執筆:新原 なりか
編集:横山 暁子/Loftwork.com編集部

Outputs

大阪オフィスリニューアル映像『O³ STORY VIDEO』

▼全編ご覧になりたい方はこちら
『O³ STORY VIDEO』

プロジェクト概要

  • プロジェクト期間:2023年1月〜3月
  • 体制
    • クライアント:日建設計コンストラクション・マネジメント株式会社
    • 株式会社ロフトワーク
      • プロデューサー:山田 富久美
      • プロジェクトマネージャー / ディレクター:圓城 史也
    • 制作パートナー
      • 撮影 / 編集:KAWARA
      • インタビュー:藤原 朋

Member

圓城 史也

株式会社ロフトワーク
クリエイティブディレクター

Profile

山田 富久美

株式会社ロフトワーク
プロデューサー

Profile

メンバーズボイス

“動画制作のプロセスにおいて、ワークショップの実施がとても効果的でした。多角的なアプローチで何度も問われるプロセスを通じて、改めて「何のためのオフィスリニューアルなのか?」を明確にすることができました。結果、発信する側の想いがブレることなく、社内外に伝えることができたことはとても大きかったと思います。
動画を活用しての広報施策を通じて対外的に得られた効果としては、Webサイトに動画を活用することでSEOの評価が上がるという点。特にテキスト情報に適切なキーワードを含めることで、検索順位が上昇したと実感しています。またオフィスリニューアルに対するNCMのスタンスやプロセスを動画で表現することにより、我々の仕事内容を対外的に理解してもらうサポートにもなっています。
社内においては、オフィス運営への影響が大きかったと感じます。大阪オフィスはコロナ禍を経て、在宅とのハイブリットな働き方がよりスムーズに進んでいます。「会社に来る意味」を各々が見出し、それぞれのニーズに合わせてうまくオフィスを活用する一助となりました。”

日建設計コンストラクション・マネジメント株式会社 コーポレート部門 広報室 古田 裕子

“たくさんの議論を交わす中で、オフィスリニューアルに込める1人1人の思いを非常に強く感じたプロジェクトでした。結果として、NCMの真っ直ぐなメッセージが詰まった映像に仕上がったと思います。
撮影には、プロジェクトメンバーの皆さまをはじめ、多くのNCM社員の皆様にご協力を賜り、準備から撮影当日にいたるまで、いつも前向きに一緒に楽しみながらプロジェクトを進めてくださいました。「今回のオフィスリニューアルは、ワークプレイスではなく、ワークスタイルの改革。その起点は常に人であり、コミュニケーションである。」というNCMの考えが、 このプロジェクトのプロセスでも体現されていました。そんな素敵な皆さまと、1本の映像を制作でき、喜んでいただけたことを何よりうれしく思います。
映像の中には、現在のNCMの様子に加えて、「これからはもっとこういうシーンも増やしていきたい」という具体的なイメージも表現されています。これを1つのきっかけに、さらに魅力的な空間に育ち、多くの人が訪れ、未来をつくる心地よいコミュニケーションが生まれる場となることを願っています。”

ロフトワーク クリエイティブディレクター 圓城 史也

“はじめてのお問い合わせの際に「内輪ネタにならない映像がつくりたい」とご相談いただいたことが強く印象に残っています。オフィスリニューアルというテーマを通して、誰に何を伝えたいのか。伝えることによって、どんな変化を起こしたいのか。それらを掘り下げるために何度も議論をし、関わるメンバーの想いが詰まった映像に仕上がりました。
「どこででも仕事ができる時代に、なぜオフィスに集うのか」リニューアルにあたって検討され尽くしたテーマに対してプロジェクトメンバーそれぞれが語る言葉はどれも力強く、NCMの大切にしている価値観が表現されています。Webサイトのテキストだけでは伝えきれないスタンスや熱量は、映像ならではのパワーがあるように感じます。
映像を通して大阪オフィスのコンセプトや働き方への共感の輪が広がり、多くの人が集い、共創や挑戦のうまれる"ホームスタジアム"に育っていくのが楽しみです!”

ロフトワーク プロデューサー 山田 富久美

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