EVENT ワークショップ

『ポートレートスタンド』
誤解と誤読を愉しむDE&Iプログラム

Finished イベント終了

【本イベントの予約は満席となりました。ありがとうございました!】
「ポートレートスタンド」はクリエイターを含めたチームになり、にがおえをプレゼントしたい人を思い浮かべながらその人の情報を工夫を凝らして伝え、チームで作り上げる伝言式にがおえプログラム。伝わるとうれしいけど、伝わらなくてもおもしろい。誤解と誤読から、意外と気づかなかったその人の一面が発見されるかもしれません。

Date
2025-03-02 (Sun)
Time
※各回、限定2組となります。ご希望の日程、お時間にてお申し込みください。
Place
Base(108)なんばカーニバルモール 葵稲荷大神前 MAP
Capacity
各回2組
fee
お一人1,000円

Finished

Date
2025-03-15 (Sat)
Place
Base(108)なんばカーニバルモール 葵稲荷大神前 MAP
Capacity
各回2組
fee
お一人1,000円

Finished

【本イベントの予約は満席となりました。ありがとうございました!】
「ポートレートスタンド」はクリエイターを含めたチームになり、にがおえをプレゼントしたい人を思い浮かべながらその人の情報を工夫を凝らして伝え、チームで作り上げる伝言式にがおえプログラム。伝わるとうれしいけど、伝わらなくてもおもしろい。誤解と誤読から、意外と気づかなかったその人の一面が発見されるかもしれません。

About

言語や障害の有無を超えた対話の工夫が、創造的な場を生み出す

コミュニケーションは、エラーが起こることは自然なこと。上手く伝えなきゃというプレッシャーやしがらみが多い世の中。結果、効率性や画一性を重視したり、協調性を意識するあまり他人の目を気にしたりして、自分の意見を述べずに終わってしまった経験はありませんか?

多様な個性や文化の違いを尊重し、それを前向きに捉えることの大切さを考える本プログラム。自らの表現力、伝達力、翻訳力が試される仕掛けを取り入れています。言語や障害の有無を超えた対話の工夫が、創造的な場を生み出す鍵となるはず。違いを「おもしろさ」として共有しながら、誰もが参加しやすい環境づくりを目指します。

開催時の様子

画像:会場で踊る様子

まずは準備運動から。恥じらいを捨てるアイスブレイクを実施しました。

にがおえ制作の流れ

  • Aさんは、にがおえをオーダーする人。にがおえをプレゼントしたい人の特徴をBさんに伝えます。
  • Bさんは、Aさんの情報を受けてクリエイターに情報を伝達する人。
  • クリエイターは、Bさんの情報を受けてAさんのにがおえを完成させる人。
  • 終わり次第、AさんとBさんの役割を交代します。

こんな方におすすめ

  • インクルーシブな社会の実現に向けて「コミュニケーションのデザイン」の視点から考え、実践的に取り組むことに関心のある全ての方
  • 障害の有無を問わないワークショップのやり方のヒントを探している方
  • 教育や福祉におけるアクセシビリティ向上やコミュニケーション支援に携わる方
  • 言語面でのコミュニケーションに難しさを感じることが多い方(特に、海外から移住された方、小さなお子さんのいらっしゃる方など)
  • デザインやものづくりに興味があるが、自信がなくてなかなか始められない方

Creator

桑田 知明

Kuwa.Kusu. , デザイナー

桑田 知明

1988年兵庫県​出身、2023年京都市立芸術大学 ビジュアルデザイン領域博士(後期)課程修了
水族館にてワークショップ企画と商品開発に携わり、その後デザイン制作会社を経て、​現在​​は京都にてフリーランス
京都市立芸術大学 総合デザイン研究室 非常勤講師
帝塚山大学 居住空間デザイン 非常勤講師

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水族館にてワークショップ企画と商品開発に携わり、その後デザイン制作会社を経て、​現在​​は京都にてフリーランス
京都市立芸術大学 総合デザイン研究室 非常勤講師
帝塚山大学 居住空間デザイン 非常勤講師
楠 麻耶

Kuwa.Kusu. , デザイナー

楠 麻耶

1989年三重県伊勢市生まれ、2014年京都市立芸術大学大学院修了
水族館の広報室勤務を経て、現在は大阪府和泉市にてフリーランス
京都市立芸術大学 総合デザイン研究室 非常勤講師
嵯峨美術短期大学 デザイン分野 グラフィックデザイン領域 非常勤講師

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水族館の広報室勤務を経て、現在は大阪府和泉市にてフリーランス
京都市立芸術大学 総合デザイン研究室 非常勤講師
嵯峨美術短期大学 デザイン分野 グラフィックデザイン領域 非常勤講師

Message

正解のないこれからのワークショップの可能性
ー Kuwa.Kusu 桑田 知明、楠 麻耶

私たちは普段、五感をテーマにしたワークショップの企画・実施を行っています。
本プログラムでは、初回の実施から参加させていただきました。
伝言ゲームのようにして、似顔絵をつくることは初めての試みで、どのような作品の仕上がりになるのか、また参加者の方の期待に添えられるのか、未知の世界でドキドキでした。
参加してみて、参加者の翻訳の仕方の多様さが、非常に興味深かったです。
とあるジェスチャーでは、「人の目を見てしっかり話す」と読み取った情報を、さらに「自信ある人」という情報に変換されるなど、自ずと誤解・誤読を愉しむものになっていました。
クリエイター視点からの気づきも多くありました。初回の実施では、実験的に様々な伝達方法を試していましたが、言葉やイラストで伝えるよりもジェスチャーのほうが、得られる情報が豊かで、情報量が多く感じられたことです。同時に、人によってアウトプット量が異なるので、情報のエラーの可視化は後で見返せるイラスト等が有効的なのかもしれません。
正解がないプログラムなので、ワークショップの進め方という点においても、新しい可能性が広がるものだと思います。
本プログラムの可能性を、皆さんと一緒に豊かな広がりの中で、見出していければと願っております。

Kuwa.Kusuについて:https://www.kuwakusu.com/

違いをおもしろく捉え直すきっかけを
ー ロフトワーク クリエイティブディレクター 村田 菜生

私は、前職でユニバーサルデザインに関わり、障害のある方と一緒にデザインについて考える機会が多くありました。ロフトワークに在籍する今も、インクルーシブデザインとはどんな過程を踏み、どんな景色が広がるのか、変わりゆく社会のなかで、手触り感のある取り組みを増やしていきたいと思っています。人には個性があり、多様な人々がいる状況は場所がどこであれ、あたりまえ。言葉では簡単にできるけれど、多様な人がいるのだから、あなたはどうする?実行に移すことはなかなか簡単ではないように思います。

以前、プロジェクトでろう者と関わる機会があったときに、知らないことさえも知らなかったことに触れる機会が多くありました。ろう学校での取り組みや手話で会話をするという豊かさ、情報伝達の際に注意すべきこと。聴者との違いはもちろんあるけれど、その違いを改めて認識し尊重することで、他人事ではなく私たちにも応用できるような気づきを得ることも多くありました。各々が自信を持って、違うことを「是」とするように、違いをおもしろく捉えようとする場の雰囲気を参加者と一緒に作るようなプログラムに仕上げていきたいです。自分にはない発想を持っている人に出会えたら、素直に愉しいですよね。

言語は一つの道具であり、全ての手段ではない
ー ロフトワーク クリエイティブディレクター 許 孟慈

気がつけば、留学時代も含めて日本での移住生活は8年が経ちました。仕事では主に日本語を使いますが、母語ではないため本音と建前や、暗示されるような日本人特有のコミュニケーションはまだまだ理解が難しく、孤立感を感じることがしばしばあります。ロフトワーク入社当初に書いた記事にもありますが、言語の課題は工夫のしがいがあると感じています。完璧なコミュニケーションは存在しません。言語の枠を超えたコミュニケーションの可能性がきっとたくさんあると思っています。

最近は、国や多様な文化背景を横断するプロジェクトに携わることが多いです。北海道の阿寒湖を舞台にアイヌ文化の深い魅力を体感するアートウィークを開催したプロジェクトでは、複雑な文化的背景や言葉の違いを身に沁みて実感しました。一方、母国台湾では、台湾各地を巡り自律協働の兆しを探るリサーチを行いましたが、馴染みのある土地だからこそ無意識にバイアスをかけてしまっていることに気付かされました。こうしたプロジェクトの縁から、地域や文化ごとに応じた姿勢で向き合っていると、言語は単なる道具でしかなく、言語が全てではないと痛感します。日本語が第一言語でない人でも楽しめるよう言語に縛られないプログラムを考えることで、異なる文化背景の違いだけでなく、年齢や障害をも超えたものになると信じています。

Outline

開催日
第1回目:2025年3月2日(日)
第2回目:2025年3月15日(土)
開催時間
①12:00〜12:30
②12:30〜13:00
③14:00〜14:30
④14:30〜15:00
⑤15:30〜16:00
⑥16:00〜16:30
※2名1組でご参加ください。
※各回申込可能数は2枠となります。ご希望の日程、お時間をお選びいただき、お申し込みください。
会場
Base(108)なんばカーニバルモール 葵稲荷大神前
参加費
お一人 1,000円(にがおえをお持ち帰りいただけます)
※事前決済をお願いします。お申し込み後に、決済用URLを送りします。
主催
株式会社ロフトワーク
協力
NPO法人 サイレントボイス

ご参加いただく方へ

  • 原則、ペアでご参加ください。(例:親子、友だち、会社の同僚など)
    • 1名でご参加される場合は、スタッフまたは1名でご参加される方とチームを組ませていただきます。
  • ご参加いただく当日までに、「にがおえを贈りたい人」をイメージしてお越しください。当日はその人の顔に関する特徴をジェスチャー等で伝えていただきます。
  • お帰りの際に、1人1枚にがおえをお持ち帰りいただきます。
  • 当日は、その人の顔に関する情報をジェスチャー等で伝えていただきます。

Special Thanks

NPO法人サイレントボイス

サイレントボイスは、「ろう・難聴者の活躍の場を増やす」というビジョンのもと、2016年に誕生しました。
NPO法人サイレントボイスでは、「ろう・難聴者の教育・就労環境の向上」に取り組み、株式会社サイレントボイスでは、活動の範囲を社会全体に広げ、「人と人の協働に新しい価値観をもたらすこと」を目指しています。
また、組織には、ろう・難聴者と聴者が半数ずつ在籍しており、教育・就労・社会の分野を中心に、異なる感覚を持つ人々が協働できる環境づくりを進めています。

ACCESS

Base(108) なんばカーニバルモール 葵稲荷大神前
〒556-0011 大阪府大阪市浪速区難波中2丁目10−70(葵稲荷大神前)

参加される日時を指定してお申し込みください。

Finished