偶発的な出会いと、プロジェクトマネジメントの掛け合わせ。
COUNTER POINTで起こっていること。
一人一人の偏愛と衝動が、姿を現す3ヶ月間。
皆さん、あけましておめでとうございます〜!COUNTER POINT第1期8組の活動も、終盤フェーズ。さらに、第2期として4組が活動を開始しました。開始から2ヶ月が経過し、FabCafe Kyotoで何が起こっているのか?コミュニティマネージャーとして各プロジェクトを見守る服部が、現場よりレポートします!
まずは、COUNTER POINT第1期プロジェクトの顔ぶれを復習
Fabツールを駆使して、チロルチョコのパッケージ回収箱、「チ層」が完成。
偏愛と狂気を体現するのは、「チロルチョコの成れの果て」のチロリストちあ吉さん。愛するチロルチョコのパッケージでモザイクアートを作り、ギネスに挑戦。ちあ吉さんがこれまでの人生で集めてきていたパッケージも相当な数にのぼりますが、さらなる高みを目指すために、FabCafe Kyotoがお手伝い。カフェメニューをご注文いただいた方にチロルチョコを1つサービスする企画です。そのパッケージを回収するのがチロルチョコのパッケージで層を作る「チ層」。レーザーカッターとUVプリンタを使用して制作したそうです。ちなみに、Fabつながりで言うと、第2期として活動をスタートしている「ART SHISHA」の豊田さんは、FabCafe Tokyoのスタッフだったこともあり、Fabツールを駆使して、シーシャのプロトタイプの制作を始めています。
第2期メンバーもチェック!
1/18までFabCafe Kyotoでメニューを注文した方に、チロルチョコをプレゼント。食べ終わったパッケージをレジ横のチ層にどうぞ。一緒にギネス記録に挑戦しましょう!
コミュニケーションはDiscordでオープンに。オンライン会合でお悩み相談。
COUNTER POINTのメンバーは、Discordというコミュニケーションツールを利用し、プロジェクトを越えたオープンなコミュニケーションを行っています。先日、チロリストちあ吉さんがUVプリンタを使用した後、私(コミュニティマネージャー服部)がCOUNTER POINTの入居者用ネームプレート制作のためにUV プリンタを使用しました。設定に苦戦し、ちあ吉さんに向けて「うまく出来ない!さっきどうやりました?」と、弱音をDiscordに投稿したところ、それに気づいた「ART SHISHA」の豊田さんが助け舟を出してくれたことで、一気に問題解決するということが起こりました。
COUNTER POINTでは、3ヶ月のレジデンス期間の半分は、次の期のプロジェクトと重なるようにしています。まさに今、1期の8組と2期の4組を合わせた12組が合流し、カオスな空間はよりカオスになっているわけですが、COUNTER POINTが目指す「メンバーの好奇心が相互に作用し合う、衝動のエコシステム」の気配を感じています。
3ヶ月で54人と対談するアフリ観ラジオ。他プロジェクトメンバーも続々出演。
プロジェクト間の交流を目的に、月に1度のペースで、同期の集いも実施しています(現在はオンラインで実施)。プロジェクトの進捗を共有し合ったり、時には悩みを吐露したり。
同期の集いで、ユーザーが工芸家と共創するプラットフォームづくりを目指す「Re:Craft」の岩田さんが、「ユーザーからの反応が思ったより少ない」という課題と共に、プロジェクトに対する想いを告白しました。その言葉には熱があり、参加していた全員から好反応。岩田さんの熱を乗せた声そのものがユーザーに届けば良いのでは?という意見があがりました。一方で、声そのものを届ける「アフリ観ラジオ」を実施中の「となり」が、3ヶ月で54人との対談達成のため、対談相手を募集しているところでした。しかも岩田さんは「僕、『アフリカ力(りょく)』って、すごくいいなと思って聴いているんです」とリスナーであることを告白し、あれよあれよとマッチング成立。岩田さんがアフリ観ラジオに出演し、「となり」の奥さんと壁打ちを行いました。(他のプロジェクトメンバーもゲスト出演しているラジオのアーカイブはこちらから→Oku Yusaiのアフリ観ラジオ)
あっちもこっちも、焚き火ブーム。漫画も脳波も百人一首も…。
そんなこんなで、プロジェクトを越えた繋がりが生まれているのがCOUNTER POINTの特徴です。「焚き火のはじめ方を漫画にしてみました〜」と言って、SNSに漫画をどんどんアップロードしているのは第1期プロジェクト「突撃!昨日の前世さん」のみかんありささん。同じく第1期「焚き火LAB」が開催した都市の河原での焚き火に参加して以来、焚き火LABのイベントでトーク内容をグラレコしたりと、もはや「焚き火LAB」の一員。
「脳波で音楽を奏でる」の安藤さんは、自身が経営する会社のチームメンバーと焚き火を実践し、チームビルディングに役立てたそうです。「流転の花」のedalab.前田さんは、百人一首が好きらしく、「焚き火LAB」にふさわしい一句を紹介してくれました。(焚き火LABが開催したイベントレポートはこちら→焚き火を哲学してみたら…?現代の都市にこそ、焚き火が必要だ!)
前世やインナーチャイルド、変化する植物の撮影、動き回るロボット、脳波が鳴らす音。
もちろん皆さん自分の活動も当然怠りません。「突撃!昨日の前世さん」は、「昨日の晩ご飯を思い出すように、前世を思い出させるお手伝い」を1.5ヶ月で23人の前世と向き合ってきたとか。(詳しくはみかんちゃんのSNSで!)
「流転の花」は、写真集の完成に向けて、頻繁にFabCafe Kyotoに滞在して、粛々と撮影を続けています。「エッグパーティー」は、FabCafe Kyotoで展示とトークイベントを実施し、ローンチしたテレプレゼンスアバターロボットの公開実験の場として利用されました。
(トークイベントのレポートはこちら→「便利だけがテクノロジーの使命じゃない。人間のわたしたちができること。」)
「脳波で音を奏でる」は、これまでFabCafe Kyotoのスタッフなどの脳波の測定をし、実際に音を鳴らすデモンストレーションを行ってきました。11/13 ( 水 ) ~ 1/15 ( 金 ) の 3 日間(12:00 ~ 20:00)は、FabCafe Kyotoに来られたお客さまの脳波データを集めるために滞在します。最終的にどんな演奏が聴けるか楽しみです!
3ヶ月の期間限定だからこそ、計画を立て、形にできる。
レジデンス期間である3ヶ月は、プロジェクトを企画して達成するには短いかもしれません。応募時点で何より重要なのは、「衝動」。もちろん計画を立てる必要がありますが、ゴールと、そこへ向かう衝動があれば、形にすることはきっと出来ます。計画達成のためのマイルストーンを置いたり、FabCafeスペース活用方法を提案したり、掛け合わせると面白い人やプロジェクトを紹介したりするなど、プロジェクトで成果を出すために、COUNTER POINTの運営チームがプロジェクトマネジメントのサポートを行います。第1期メンバーからは、「期限を決めて、オープンに宣言して活動することで、自分だけではきっとやりきれなかっただろうことが形になっていって、参加して良かった」との声も。
3ヶ月の締めくくりには、「COUNTER Session」と題し、成果をプレゼンし、全員でトークセッションを行うイベントが待っています。第1期メンバーの「COUNTER Session」は1/29(金)の夕方〜。FabCafe Kyotoのサイトをチェックしていてくださいね!
この記事を読んで、傍観者じゃいられなくなったあなた、ぜひ、COUNTER POINTにご応募を!
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