大阪医科薬科大学神経精神医学教室 PROJECT

情報の道筋を整え、採用への一歩を繋ぐWebリニューアル
自由で健やかな働き方を余白のあるデザインで表現。

Outline

自分らしく働ける環境を表現し、採用への新たな活路を導き出す

大阪医科薬科大学神経精神医学教室は、大阪北部にある高槻市を中心に精神科診療を行っています。近年、メンタルヘルスへの関心が高まり患者数が増加するなか、医師のさらなる採用が必要でした。
ロフトワークは、これまで混在していた情報を整理し、学生向けの情報は大学サイト、患者向けの情報は病院のサイトに集約し、採用にフォーカスしたWebサイトにすることを提案。コンテンツの企画・制作からサイト公開まで、約4ヶ月間で実装しました。

新サイトには、対話を重ねて見えてきた、患者さまのメンタルヘルスに向き合う「包容力」や医師自身のQOLも大切にする「働き方の多様性」などの神経精神医学教室の特性を、デザインやコンテンツで表現。経歴や性別問わず、多様な先生方を集めた対談記事から現場のリアルな声を伝え、教室の雰囲気を表情豊かなイラストで表しメインビジュアルに使用するなど、温度の伝わるデザインを通して、入局希望者の新たな流入を目指しました。

プロジェクト概要

  • クライント:大阪医科薬科大学 神経精神医学教室
  • 実施期間:2022/6/1〜2022/9/30
  • 体制
    • 株式会社ロフトワーク
      • プロジェクトマネジメント:村田 菜生
      • プロジェクトサポート:䂖井 誠
      • テクニカルディレクション:小野村 香里
      • プロデュース:藤原 里美
    • 制作パートナー
      • デザイン・コーディング:はなうた活版堂
      • コピー:林 弘真
      • 撮影:塚本 正

執筆:田原 奈央子

Outputs

更なる人材確保を目指し、採用に特化したWebサイトへリニューアルしました。採用までのステップや現場のリアルな環境を伝えながら、入局希望者の働き方や暮らしが重ねられる余白のあるデザインとなっています。

メインコピーは、「あなたらしく、進もう。」プライベートも大切にしながら医師として活躍できる環境をイラストで表現。

大阪医科薬科大学 神経精神医学教室 オリジナルサイト

https://www.ompu.ac.jp/u-deps/psychiatry/

Points

課題に特化したサイトに振り切り、運営もスムーズに

メンタルヘルスへの関心が高まり患者数が増加するなか、より医師を充足させるためには、新たな流入を考える必要がありました。
そこで、これまで混在していた学生向け、患者向けの情報を整理し、本サイトは採用に特化したサイトに振り切ることで、採用活動が強化できる環境を整えました。
新サイトでは、採用から入局後のフローや現場の雰囲気や思想を伝えるとともに、採用への最初のステップとなる見学申し込みの入り口をわかりやすく設置しています。見学申し込みは先生方で管理がしやすいフォーマットにて作成し、運営負荷の軽減を図りました。

入局後の流れを視覚的に理解できるようにプロセス図で表現。

医局の雰囲気を伝え、多様性を想像させる余白のあるビジュアル

先生方と対話を重ねるなかで見えてきたのは、親しみのあるフランクな雰囲気をもつ先生方のキャラクター、そして患者さまのメンタルヘルスに向き合う職業として、医師自身もQOLの担保を意識している医局であるということ。それらの特性を「包容力」「多様性」といったキーワードに置き換え、言葉の解像度をあげながらコンテンツやデザインに落とし込みました。
また、現場のリアルな声を届けるため、経歴や性別を問わない多様な先生方の対談を掲載。先生方のプライベートにまで踏み込んだインタビューを実施し、職場環境について具体的に伝えています。
デザインは、従来の医療系サイトとは異なるイラストを中心としたポップなビジュアルを採用。プライベートと両立しながら働くことができる教室の職場環境をイラストで表現しています。
写真ではなくあえてイラストで表現することで、想像を膨らませられる余白を残し、入局希望者のライフスタイルが重ねられるデザインとなっています。

経歴や年代を問わず集まっていただいた4名の先生方に、大阪医科薬科大学 神経精神医学教室の魅力について対談いただきました。

Member

金沢 徹文

金沢 徹文

大阪医科薬科大学
神経精神医学教室 教授

藤本 健士郎

藤本 健士郎

大阪医科薬科大学
神経精神医学教室 助教(准)

村田 菜生

株式会社ロフトワーク
クリエイティブディレクター

Profile

䂖井 誠

株式会社ロフトワーク
クリエイティブディレクター

Profile

小野村 香里

株式会社ロフトワーク
テクニカルグループ シニアディレクター

Profile

藤原 里美

株式会社ロフトワーク
シニアプロデューサー

Profile

メンバーズボイス

“私達大阪医科薬科大学精神神経科は長い伝統を有しながら、新しく比較的年齢の若い教授となり、これまで以上の発展を目指そうと考えていました。
このたびロフトワークさんとご縁をいただき、村田さん、藤原さんらと何度もZoomで面談を重ねました。
その作業は新鮮な驚きの連続で、Backlogやgoogle driveを用いた業務進行に加えて、御社のアイデアの豊富さに感嘆し、また随所に見える遊び心にも共感することも多かったです。出来上がったサイトは誰に見てもらっても、私達教室の雰囲気を忠実に表してもらっているとご評価いただき、実際に見学者がサイトを見て続々と申し込んできている状況にあります。
今回のご縁に深く感謝すると共に、精神科医療という一見複雑で、でも多くの方らが興味のある領域を専門にしようとする後輩がたくさんサイトを訪れて、実際に私達の門を叩いてくれるのを祈っています。今回はロフトワークさん、本当に有難うございました。”

大阪医科薬科大学 神経精神医学教室 教授 金沢 徹文

“私からは、ロフトワーク京都のここがスゴい、3選をお伝えしたいと思います。

①引き出す力がスゴい
お仕事を依頼させて頂いた当初、「こんなページにしたいな」といったぼんやりとした目標こそあったものの、具体的なイメージが湧かず苦労したことを覚えています。そんな中、ロフトワークの方々との対話を通して、我々の中にある真のニーズを引き出して頂けたことで、目指すべきページ像が次第に明確になりました。

②落とし込む力がスゴい
さらに、引き出して頂いた抽象的なニーズを、具体的なデザインに落とし込む力にはただただ感嘆させられました。1つのニーズに対して、対応する具体案を複数用意して頂けたことで、よりしっくりくるデザインに仕上がりました。

③コミュニケーションの取りやすさがスゴい
対面でのミーティングはもちろんのこと、BacklogやZOOMを通したやりとりも含めて、とにかくコミュニケーションの機会が多かったです。意思疎通がしっかりとしているので、当初の目標からブレることなく、我々のニーズのど真ん中を満たす成果物を仕上げて頂きました。

将来、私自身も医院の開業を考えていますが、その際もロフトワーク京都にお仕事をお願いしようと決めています。安心できるコンテンツ制作を、ありがとうございました!”

大阪医科薬科大学 神経精神医学教室 助教(准) 藤本 健士郎

“初めて先生方とお会いしたとき、和やかなお人柄にとても救われました。一緒に悩みながらも楽しくプロジェクトを進めることができたのは、先生方のおかげです。Webのコンテンツとして対談記事をご提案し実施させていただいた際、「患者様を元気にする仕事だからこそ、自分たちが心身ともに元気でないといけない」というお言葉が印象的でした。当たり前のことのようで、多かれ少なかれいろんなことが起こる毎日。そう簡単に毎日を元気に過ごすことは難しいかもしれません。そんな中でも、日々患者様と向き合いながら、プライベートもしっかり大切にされている先生方には頭が上がりません。
精神科のチームの雰囲気を考えながら、医療系サイトとしてはあまりないイラストメインのデザインをデザイナーさんと一緒に制作させていただきました。他と差別化できるような、オリジナリティ溢れる世界観に仕上がったと感じています。これから大阪医科薬科大学の神経精神医学教室の一員になることをご検討される皆さまに、親しみやすく明るい雰囲気がどうか伝わりますように。

株式会社ロフトワーク クリエイティブディレクター 村田 菜生

“藤本先生と初めてお話しした時点で、最優先事項は「採用」と明確に言い切っていただいたので、こちらからも大学サイトは主に学生向けの情報、病院サイトは患者さん向け、そして教室の独自サイトは「採用に特化したサイトにしましょう」とご提案させていただきました。
そこから先生方のご検討と方針確定までのスピード感が速かったですね。「自分が見学に申し込んだ時、もっとこんな情報があればいいと思った」など、一貫して入局希望者の気持ちに立ってお話しされていたのも印象的でした。
採用に振り切ったからこそ、今回のような今までにない、教室の雰囲気を表現できるWebサイトを実現できたと思っております。
既に時期外れにもかかわらず、見学希望の申し込みが入っていると伺っております。日頃から真摯に患者さんと向き合う先生方と、志を共にする新たなメンバーにお会いできることを、心から楽しみにしております。

株式会社ロフトワーク プロデューサー 藤原 里美

Keywords

Next Contents

動画総再生数2,000万回。エンタメ不足の地域を活性化
タテ型ショート動画共創プログラム「コネクリ延岡」