発見と学び、産学連携の新しい場づくり
Outline
新しい社会的・文化的価値を生みだすための
3つの特徴と空間的機能「構想・実験・実装」
民間企業との共同研究費が日本の私立大学で1位(研究者数300名以上〜500名未満)となるなど、1965年の開学以来、産学連携や人材育成の分野で高い評価を得る金沢工業大学(以下KIT)。同学が、次代を切り拓くグローバルな学びの場として2018年4月に新設するのが「金沢工業大学 白山麓キャンパス」です。
既存の枠組みや専門領域を越えて多彩な人々が集い、新たな価値観を共創する場であってほしい──。そんな願いから新設キャンパスは「HAKUSAN CREATIVE BIOTOPE」(以下HCB)と名付けられました。
関連リンク
About HCB
HAKUSAN CREATIVE BIOTOPEとは?
新しい社会的・文化的価値を生みだすための「構想・実験・実装」という、3つの特徴と空間的機能を持つ新しい形のキャンパスです。分野や領域を超えて様々な人々が集まり、白山麓の大自然の中で滞在しながら、従来のやり方や価値観にとらわれない自由な発想で研究と創造を実践できる場所。次の時代の生き方、働き方、文化を世界に向けて発信していく──それが「HAKUSAN CREATIVE BIOTOPE」です。
ロフトワークは、「金沢工業大学 白山麓キャンパス」のコンセプト策定とコミュニケーション領域全般の設計を支援しています。プロジェクトの第1フェーズとなる2017年1月~3月は、新キャンパスがどのような“場”であるべきかを明確に言語化した「白山里山都市コンセプトブック」を制作。
コンセプトを表現するティザーサイトも公開しています。また、3月22日には東京都内のオープンイノベーションオフィス「SENQ 霞が関」で「イノベーションを社会実装する里山都市構想」をテーマにしたイベントを企画。イベントの企画支援に加え、当日に上映されたオープニング動画の制作も手がけました。
Outputs
コンセプト策定・ブック制作
“里山都市”という抽象的な概念を、プロジェクトメンバーでの対話を重ねることで少しずつ解きほぐし、誰もがイメージできる姿に定着させていく──その内容を「白山里山都市コンセプトブック」としてまとめました。
イベント
2017年3月22日に東京都千代田区の「SENQ霞が関」で『「Lead Japan Summit ~先駆者と語る日本の未来~」part. 2 イノベーションを社会実装する里山都市構想 – 金沢工業大学×SENQ』と題したイベントを開催、プロモーションを目的にした本イベントの企画設計を担当しました。
映像
SENQ 霞が関で開催されたイベントのオープニング映像も制作。自然とテクノロジー、科学、歴史が渾然一体となって新しいものが生まれていく未来像を映像にまとめました。アニメーション映像の制作は野中聡紀さんが担当、映像の中で使われているイラストは黒地秀行さんが担当しました。
「突然変異のような新しい発明や発見」をコンセプトに黒地秀行さんがイラストをデザイン。”ミュータント”や”キメラ”をメタファーにしたイラストが映像やブックなどのクリエイティブの各所に散りばめられています。
Webサイト
来春のオープンに先駆けティザーサイトを制作しました。デザインと開発はADRIATICが担当、HCBの3つの特徴と5つの行動指針を表現するイラストは野中聡紀さんがデザインしました。
3つの空間的役割と「HAKUSAN WAY」と呼ぶ5つの行動指針を掲載し、新設キャンパスのコンセプトをメッセージするためのチャネルのひとつとしています。今後はサイトで活動をリアルタイムで伝え、コミュニケーションのハブとして機能を拡大していく予定です。
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