
グローバルに通用する、大学変革を目指して
千葉工業大学のリブランディングを支援
Outline
1942年に創立された千葉工業大学(以下、千葉工大)は、「世界文化に技術で貢献する」を理念に掲げ、ロボティクスや人工知能、宇宙工学をはじめとする最先端の工学・科学技術分野の研究で知られる大学です。実践的な教育プログラムや、産学連携や国際交流に積極的に取り組むことで、グローバルな視点をもつ技術者を輩出しています。
2023年には、同学の学長として伊藤 穰一氏が就任。次の時代をつくるIT人材の育成、企業や国の方針を牽引できるリーダーの輩出を目指し、大学の変革を推進しています。その中核として、国内外の地域・企業等との協働プロジェクトの機会を拡大し、特に海外パートナーの開拓を強化することを重要な戦略として位置付けています。
こうした動きを加速させるべく、千葉工大は2024年1月より、世界的なデザインスタジオ「Pentagram」をパートナーに迎え、リブランディングプロジェクトを始動。その一環として、ロフトワークは日英両サイトのWebサイトリニューアル、および日本語ロゴタイプの策定を支援しました。
新たなWebサイトでは、千葉工大がこれまで培ってきた高水準な教育・研究による社会的成果を、分かりやすく伝えるためのデザインとコンテンツを制作。先進的な研究や活動を数多く展開する、“ユニークでエッジの効いた工業大学”としてのブランドイメージを打ち出し、訪問者に対して、千葉工大が描く「変革の姿」を力強く印象づけるWebサイトを実装しました。
Outputs
日本語ロゴタイプ

リブランディングの一環として、Pentagramがシンボルマークと英語ロゴタイプを制作。これを基盤に、国内展開に向けた日本語ロゴタイプとガイドラインを策定しました。TSDO Inc.との協働により、「革新性」と「親しみ」を両立させた、洗練されたロゴタイプが完成しました。
Webサイト
本Webサイトは、千葉工大の変革戦略に紐づいた、情報発信の基盤として設計されました。Pentagramが制作したブランドガイドラインを軸に、Webサイトにおけるデザインや情報設計へと落とし込んでいます。
大学の意思を伝え、本質的な魅力を引き出すファーストビュー&TOPページ
リブランディングの象徴となるファーストビューでは、千葉工大の成果や実績を示す「研究」の魅力にフォーカスした動画を掲載。抽象的な概念やイメージではなく、実際の研究や活動を活かして大学の魅力や特性を表現しています。これにより、受験検討者や国内外のパートナーに千葉工大の社会的価値を直感的に訴求しています。
また、TOPぺージの構成としては、単なる大学紹介に留まらず、研究のビジュアルや成果を前面に押し出し、強い印象を与える構成に。さらに、ページ全体における掲載情報を厳選することで、大学として伝えたいメッセージを鮮明にしました。これらの工夫を通じて、受験検討者には「どんな学びが得られるのか」を伝え、在学生には大学への誇りを感じられるようなページに仕上げました。
読み手の関心を集め、挑戦を伝える学長コンテンツ

千葉工大の研究や新たな活動を、学長である伊藤 穰一氏自身の視点で伝えるページ「学長だより」を新設しました。テキストや動画を通じて、大学の挑戦やまだ見ぬ領域への示唆を発信。国内外のパートナー候補の好奇心を喚起しつつ、グローバルトレンドやデジタル技術に対する先進的な視点を持つ大学としての信頼感の醸成を目指しています。
海外のステークホルダーに訴求する英語サイト

日本語サイトと並行して英語サイトも制作し、両サイトでデザインを統一。テンプレートの共通化により情報更新の効率を高めると同時に、英語圏への発信力を強化しました。
Credit
プロジェクト基本情報
クライアント:学校法人千葉工業大学
プロジェクト期間:2024年7月〜2025年3月
体制
- 株式会社ロフトワーク
- プロジェクトマネジメント:松永 篤
- ディレクション:名川 実里、高橋 ナオヤ、山本 夏寧、高橋 聖
- テクニカルディレクション:小野村 香里
- プロデュース:中圓尾 岳大、寺井 翔茉
- 制作パートナー
- Webサイトデザイン: NODACT / 菊池良太
- Webサイトコーディング :Good rings / 坂田 一馬
- Webサイトコーディング ・CMS開発:株式会社ネクストページ
- 日本語ロゴデザイン:株式会社TSDO
- Webサイトコンテンツ移行:株式会社プロトコーポレーション