500をこえる記録映像から
世界にひらかれたKYOTOの先端研究をアピール
京都工芸繊維大プロモーション映像制作
Outline
京都工芸繊維大学は、文部科学省が推進するスーパーグローバル大学創成支援事業の採択大学として、工学分野で国際的に活躍するリーダー人材育成に取り組んでいます。同大学では、世界40カ国以上からの留学生が在学し、多彩な研究領域で活躍しています。
本プロジェクトでは、京都工芸繊維大学が留学生招致や新たな提携校開拓を促すためのツールとしてプロモーション動画を制作。留学生が先端技術研究の現場で活躍する様子や、そのキャンパスライフのイメージを伝えることで、国内外に向けて自学の国際色豊かなイメージを打ち出しました。
ロフトワーク京都は、本プロジェクトのプロジェクトデザイン、クリエイティブディレクションを支援しました。
- プロジェクト期間
2018年12月〜2019年3月 - 体制
クライアント:京都工芸繊維大学(国立大学法人 京都工芸繊維大学)
プロデュース:篠田 栞
プロジェクトマネジメント:堤 大樹
動画撮影・編集:馮 意欣
楽曲制作:鈴木 悠也
Outputs
本動画は、教職員や学生が国内外で自学を紹介する際に活用することを想定。研究活動の様子や学生同士の交流、海外連携校との共同研究といった映像を、色鮮やかな京都の風景を織り交ぜながら紹介しています。さらに、サウンドクリエイターによるオリジナル楽曲が映像体験を高め、大学やキャンパスライフへの関心を喚起します。
Points
500をこえる記録映像から紡いだ留学生のリアルなキャンパスライフ
どのような動画であれば、海外の学生や大学、企業などの「未来の仲間とパートナー」に対して、ワクワクと信頼感を感じてもらえるのでしょうか?
リサーチを進めていく中でわかったのは、一口に海外といっても国や地域によって伝えるべきポイントに違いがあること。欧米では建築や芸術の分野が、アジアでは化学の分野が魅力として感じられやすい傾向にありました。
本プロジェクトでは、あえてターゲットとなる国や地域を絞らず、動画の役割を「大学に興味関心を持ってもらうための入り口」と定義。留学生が参加する各研究グループによる多彩な取り組みのイメージを網羅的に紹介することで、全世界の学生に大学をアピールすることを目指しています。
そこで、各研究グループと教員が撮りためていた500以上の記録映像を素材として精査。厳選したシーンと国内外で新たに撮り下ろした映像を組み合わせ、臨場感あふれる90秒のプロモーション動画に仕上げました。
映像に合わせたオリジナル楽曲で躍動感あふれる研究現場の空気を演出
多様な人種と多彩な研究テーマが入り交じる大学の空気感を表現し映像体験を高めるために、サウンドクリエイターを起用。本動画のためにオリジナルの楽曲を制作しました。
たとえば、大学の風景や日常生活のシーンではやわらかい音質を採用し、学生たちが研究に打ち込むシーンではより激しい音で盛り上げるなど。映像の展開と音を丁寧にリンクさせることで、視聴者がより没入できる効果をねらいました。また、視聴者が映像体験に集中できるよう、あえてナレーションを入れずテロップの文字量も最小限に抑えました。
関連プロジェクト
世界に、社会に、地域に開かれた工科系大学の魅力を伝える映像制作
2018年にロフトワークが支援した京都工芸繊維大学の動画プロジェクト。海外の産学公連携の機会創出を目的に、大学が推し進める3つの研究領域を、それぞれの研究者へのインタビュー形式で紐解きました。
Member
馮 意欣
写真家/映像作家
鈴木 悠也
サウンドクリエイター
堤 大樹
株式会社ロフトワーク
シニアディレクター
メンバーズボイス
“国境を超えて学ぶことは期待と不安が入り混じり、飛び込むには大きな勇気が必要だと思います。この動画が、そんな学生や研究者の不安を少しでも期待に変えることができれば幸いです。撮影の調整に尽力いただいた担当者の三宅さん、海外ロケへの同行や映像の調整にご対応いただいたカメラマンの馮さん、また細かい要望に丁寧に対応いただいた音楽クリエイターの鈴木さんあってのプロジェクトでした。ありがとうございました。”
クリエイティブディレクター 堤 大樹
“海外で留学を検討するとき、どこで何を学べるかはもちろん自分でリサーチできますが、実際どういう生活をできるのかは写真や文章ではなかなか伝わりにくいです。
言語の壁を超えて、なにか新しいことをチャレンジする決め手は意外とそういう感覚的な“ワクワク感”や不透明な要素を拭える“安心感”だったりします。多様な選択肢がある中、この動画は彼ら彼女たちの背中をポンッと押すような役割を果たせればと思います。
そしてロフトワークさんの優れたプロジェクトマネジメント力に感謝です。ありがとうございました!”
写真家/映像作家 馮 意欣
“この度はプロジェクトに関わらせていただきましてありがとうございました。「豊かさ」をメインとしたテーマで制作を進めていく上で、自然に囲まれているかのような安らぎや軽快さといった部分と、"人としての学び・教養"を表現するアンビエント要素の注入に力を入れました。音像の方向性については、とてもイメージしやすい資料を提供してくださったり、微調整のご提案をしていただいたのでスムーズに制作に取りかかれました。”
サウンドクリエイター 鈴木 悠也
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