一般財団法人アグリオープンイノベーション機構 PROJECT

先端技術×農業。静岡県のイノベーションへのアプローチ

Outline

活動にドライブをかけるビジネスの要件整理と具体的なアクション設計

最先端の科学研究と、産・学・官・金の多様な連携で、静岡県の農業に革新を起こす。減少する農業人口や、農業生産額を背景に、AOI-Project(Agri Open Innovation Project)(※1)がスタートしました。ビジネス化にむけて中心的な役割を担うのは会員制の「AOIフォーラム」。その運営を担うのが、AOI機構です。

ロフトワークとの取り組みがはじまった当初、AOIフォーラムの活動体としての大きな方向性は決まっていましたが、具体的な事業内容を明確にする必要がありました。そこで、ロフトワークでは、関係者への綿密なリサーチを敢行し、ビジネスモデルキャンバスを作成。ステークホルダーとの認識を合わせつつ情報を整理し、AOIフォーラムのコミュニケーション戦略に関する具体的なマイルストンとアクションを明確にしていきました。

ポイントになったのは、AOIフォーラムの関係者、及び研究者や農業従事者の視点でした。関わる人にどのようにアプローチすることが、変化や新しい兆しにつながるのか。顧客の立場から考え、コミュニケーション戦略の具体を形づくっていきました。

※1 AOI-Project 静岡県が「世界の人々の健康寿命の延伸と幸せの増深」をスローガンに、先端的な科学技術やものづくりの技術を農業分野に応用し、農産物の高品質化、高機能化、高収量化、低コスト化の実現を目指す先端農業プロジェクト

プロジェクト概要

  • 支援内容
    ・AOIフォーラムのコミュニケーション戦略策定
    ・言語化/ミッションの明文化
    ・マイルストンの策定
    ・全体のプロジェクトマネジメント
    ・Webサイト/リーフレット/ポスターの作成
    ・Webサイト用記事企画制作
    ・プロモーションイベントの企画
    ・動画制作
    ・会報誌企画制作
  • 体制
    ・クライアント:一般財団法人アグリオープンイノベーション機構(AOI機構)
    ・プロデューサー:脇水 美千子
    ・プロジェクトマネージャー:寺井 翔茉
    ・クリエイティブディレクター:高井 勇輝
    ・テクニカルディレクター:大森 誠
    ・クリエイティブディレクター:北島 識子
    ・クリエイティブディレクター:山谷 幸恵
  • クリエイティブチーム
    ・デザイン制作(リーフレット/ポスター/web):present 宇都宮 勝晃
    ・webコーディング/WordPressテンプレート開発:タクマデザイン 坂田 一馬
    ・イラスト制作(リーフレット/web):野中 聡紀
    ・スチル/映像撮影:壱岐 紀仁
Tag
#新規事業, #UX, #地域, #大学
Url
https://aoi-forum.jp/
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Outputs

リーフレット制作

AOIフォーラムの活動に共感し、参加してもらうために、ベーシックな情報だけでなく、「AOIフォーラムが描く未来」という「わくわく」や「ロマン」を感じる要素を盛り込み、イラストとともに表現しています。

活動の基本情報だけでなく、共感し参加してもらうために、「AOIフォーラムが描く未来」や「会員の声」を紹介

ポスター制作

展示会で掲示するためにポスターを制作。AOIフォーラムの名称の認知と機能説明を優先したデザイン。

AOIフォーラムのWebサイトの構築

活動への共感から、参加、そして新たなコラボレーションのきっかけを作るWebサイト。農業従事者や先端技術の研究者に対して、わかりやすく情報を伝えることを意識して制作しています。グリーンをキーカラーに、ローディングや情報の切り替えアニメーションなどで先進性も表現しました。

Webサイト用コンテンツ記事の企画制作

フォーラム参加者の共創による農業及び関連産業のビジネス案件創出を推進していくために、フォーラム会員の紹介や、キーマンへのインタビューなどのコンテンツ企画及び制作も行っています。

関連リンク

AOIフォーラム

プロモーションイベントの運営支援

活動を広く伝え、フォーラムへの参加を促す目的で11月に開催した、AOIフォーラムカンファレンス「農・食・健康の未来 ~動き始めたAOIプロジェクト~」のイベント運営も支援しています。

Process

情報の整理とコンセプトの言語化

静岡県の農業の起爆剤となるために、AOIフォーラムは誰に向けて、どのような価値を生み、実際にアクションしていくのか。関係する行政や研究者へのインタビューから、具体的な活動目的や内容をビジネスモデルキャンバスに落とし込んでいます。

※詳細内容は非公開のためモザイク処理をしています

ビジネスモデルキャンバスは、新しいビジネスの枠組みを作るために用いる手法ですが、本プロジェクトでは情報の整理のために作成しています。幅広いターゲットに対する抽象的な概念だった取り組みから、コアなターゲットを規定し、フォーラムが何を価値として提供するのかを一覧にしました。

現在できることが明らかになり、ターゲットの優先度も決まったことで、次に行うべきアクションおよびマイルストンが明確になりました。

リーフレットの台割。周辺に存在していた情報をまとめ、伝わる形に整理していきます

ビジネスモデルキャンバスの整理と平行し、リーフレット制作を進めました。リーフレットという限られた定形フォーマットの中に、必要な要素をどのような順番・面積で配置するのかを試行錯誤し、プロトタイプしていく中で、AOIフォーラムを伝える上で大事なこと・優先度の高いことは何かが精査されていきました。

Impact

118

フォーラム会員数

一般会員101社、サポーター会員17人(2/28時点)

1,172人

AOI-PARC見学者数

2017年8月の開所から、1,172人もの方が見学に。(2/28時点)

35種類

フォーラム会員業種数

農業、食品製造業、卸売・小売業を中心に、金融・保険・物流・医療などの様々な業種の方が入会

Member

吉田 新吾

吉田 新吾

一般財団法人アグリオープンイノベーション機構
プロデューサー

宇都宮 勝晃

宇都宮 勝晃

present.
Planning director, designer

壱岐 紀仁

壱岐 紀仁

野中 聡紀

野中 聡紀


イラストレーター・映像クリエイター

高井 勇輝

株式会社ロフトワーク
クリエイティブDiv. シニアディレクター

Profile

寺井 翔茉

株式会社ロフトワーク
京都ブランチ事業責任者

Profile

脇水 美千子

株式会社ロフトワーク
プロデューサー

Profile

大森 誠

株式会社ロフトワーク
テクニカルディレクター

Profile

北島 識子

株式会社ロフトワーク
クリエイティブディレクター / デザインエヴァンジェリスト

Profile

メンバーズボイス

“AOI機構は、沼津にできた研究施設AOI-PARCでのオープンイノベーションを志向する研究開発体制の立ち上げ、またAOI-PARCを中心とする会員組織AOIフォーラムの運営立ち上げを行っています。研究開発の立ち上げは私自身も経験があり感覚が掴めていたのですが、AOIフォーラムの会員組織の立ち上げについては経験がなく困っていたところ、ロフトワーク様に相談を差し上げました。
誰にアプローチすべきか、どのようなメッセージが必要か?ということを一緒に整理しながら作成を進めさせていただき、結果コミュニケーションに必要な様々なアウトプットができただけでなく、自分たちのフォーラム運営活動についても明確な活動の整理が実現できました。今後は頂いたツールを活用し、より実践的なイノベーションを起こして、皆様にお示ししたいと考えています。”

一般財団法人アグリオープンイノベーション機構プロデューサー 吉田 新吾

“農業・食・健康というのは、静岡県に限らず日本全体に通ずる課題であり、それに対して生まれるソリューションは、日本にとどまらず世界中にインパクトを与えられる可能性があります。そういう意味で、AOIプロジェクトは、非常にチャレンジングで面白いプロジェクトだという印象でした。 プロジェクトに秘められた夢や可能性が大きい分、どうしても最初のターゲットや活動内容のフォーカスを絞りづらい部分がありましたが、インタビュー等を通じたインプット、ビジネスモデルキャンバスを用いた相関関係の整理、リーフレットによるプロトタイピングというステップを踏むことによって、今後のAOIプロジェクトの土台となる腹落ち感のあるミッションやマイルストンを一緒に作っていくことができました。”

クリエイティブ ディレクター 高井 勇輝

“最初にお問い合わせいただいたのは6月上旬。当初は、組織が4月に立ち上がったばかりで、 何から着手すべきか、、というところからご相談をいただきました。 今回、事例としてご紹介しているフォーラムサイトやパンフレットは、あくまでコミュニケーションの起点となる基礎ツールです。今後は、このプロジェクトのミッションである静岡の農家や事業者、研究機関をつなぐオープンイノベーションを加速させるパートナーとして、様々な形でプロジェクト支援をしていく予定です。”

プロデューサー 脇水 美千子

Finding

何をつくればいいのか決まっていない状態からの立ち上げ

ロフトワークでは要件や作るものが明確でクライアントの要望通りにアウトプットするだけというプロジェクトは多くありません。何も決まっていない状態から、プロジェクトメンバー全員で手探りで徐々にコンセプトを言葉にしていき、Webなどのクリエイティブに落とし込むことの方が多いように思います。

「何をつくればいいのか決まっていない」ゼロの状態からスタートする「0→1(ゼロイチ)」のプロジェクトを進めていくにあたって、大切にしたいポイントをAOI-Projectで学んだことを元にまとめてみました。

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複数年計画で取り組む「技術の里」として地域ブランディング
/ SUWAデザインプロジェクト