経済産業省・中小企業庁 PROJECT

地域課題をビジネスとして成功に導くデザインプロデュース
「ふるさとデザインアカデミー ichi」

株式会社ロフトワークは、経済産業省・中小企業庁 「令和元年度ローカルデザイナー育成支援に関する委託事業」の成果として、
実施報告書とデザインプロデュースについての基礎をまとめた研修テキストを公開いたしました。

Outputs

本事業は、株式会社ジェイアール東日本企画が受託し、株式会社ロフトワーク、ミテモ株式会社、株式会社Culture Generation Japan、株式会社TCI研究所、アッシュ・ペー・フランス株式会社の以上6社で「ふるさとデザインアカデミー ichi」という名称で、運営しました。

「ふるさとデザインアカデミー ichi」では、6社がこれまで実施してきたデザインプロデュース事例を基に、「デザインと経営の両面から地域課題を解決できる人材」を育成するためのスキームを開発。本事業では「短期集中プログラム」と「デザインプロデュースプログラム」という名称で研修プログラムを実施しました。
報告書では、プログラム実施概要から運営体制、協力いただいた専門家、費用規模まで、各地方自治体などで実施する際の参考情報を掲載しています。またデザインプロデュースプログラムに参加した61組の研修生のデザインプロデュース実践結果もご覧いただけます。

「ふるさとデザインアカデミー ichi」実施報告書 / 基礎研修テキスト

「ふるさとデザインアカデミー ichi」において企画・作成した基礎研修テキストおよび、事業全体の概要および成果をまとめた実施報告書は、下記のサイトよりダウンロードいただけます。
https://localdesign.jp/news_report/Implementation_report
※現在は公開されていません。

また、実施にあたってのカリキュラム及び教材は経済産業省・特許庁「産業競争力とデザインを考える研究会」の報告書『「デザイン経営」宣言』の考え方をもとに、作成しております。
デザイン経営宣言については、こちらをご確認ください。
https://www.meti.go.jp/press/2018/05/20180523002/20180523002-1.pdf

「ふるさとデザインアカデミー」とは

ふるさとデザインアカデミーは、デザインと経営の両面から地域課題を解決する「デザインプロデュースができる人材」を実践型研修および各地域での自走サポートにより育成し、地域の事業者によるデザイン経営や効果的なデザイン活用を促すことで、地域経済の活性化や地域課題の解決につなげることを目的としています。

詳しくはこちらのサイトをごらんください。
プロジェクトの概要を紹介している他、途中で行ったイベント・勉強会のレポートも掲載しています。
https://localdesign.jp/
※現在は公開されていません。

Introduction

当報告書は、プログラムに参加して頂いた方々のみならず、同様の課題と機会を有している全国の中小企業・小規模事業者や支援者をはじめ、すべての方々が「デザインプロデュース」や「デザイン経営」を自分事(じぶんごと)として体感できるように、プログラムの概要とともに様々な分野の事例を掲載しています。

いくつか報告書の活用についてご紹介します。

デザイン経営についてのセミナー実施を検討されている方へ

本事業で実施した4日間の短期集中プログラムは、公開した研修テキストを元に実施いたしました。
研修テキストは、「クリエイティブ・コモンズ 表⽰ 4.0 国際 ライセンス」の下に提供しておりますので、デザイン経営やデザインプロデュースについてのセミナー実施をご検討の企業・団体および自治体・官公庁の担当者の方は、ぜひご活用ください。

またロフトワークでも研修テキストを活用した短期集中プログラムについて、目的や実施規模に合わせたご相談をお受けしております。お気軽にご相談ください。

研修テキストのライセンスについて

研修テキストは、経済産業省・中⼩企業庁「令和元年度ローカルデザイナー育成⽀援に関する委託事業」において作成したものです。
研修テキストの著作権は、第三者に権利があることを表⽰している内容を除き、経済産業省・中⼩企業庁に帰属しています。また、本資料は、第三者に権利があることを表⽰している内容を除き、クリエイティブ・コモンズ 表⽰ 4.0 国際 ライセンスの下に提供しています。
https://creativecommons.org/licenses/by/4.0/legalcode.ja

地域の自治体や商工会・商工会議所での活用

実施報告書には、デザインプロデュースの考え方から、実践にあたっての手法、様々な実践事例が掲載されています。
地域の経済活動を活性化させるための取り組みとして、地域事業者へのデザイン経営の導入、デザイナーへの育成プログラム、地域ブランディング活動などを検討されている方は、報告書をご覧いただくことで、実施するために必要なパートナーや、重点的に行うべき項目がわかるようになっております。

中小企業・小規模事業者を支援するデザイナーやプロデューサーにおける活用

本報告書および研修テキストには、事業者とデザイン経営に取り組むための助けとなるワークシートや図版、事例が含まれています。

各地域におけるデザイン活動にお役立てください。

本事業では、基礎研修とワークショップに 615人が参加、その中から 61組のチームが、それぞれの取り組みをスタートさせています。

本事業のテキストや、本事業を通じて得られた経験・知見を詰め込んだ実施報告書によって、ご覧いただいたすべての皆様に価値ある発見や振り返りができれば幸いです。

最後に。

デザイン経営、デザインプロデュース、地域プロデュースには「正解」があるわけではありません。この報告書や研修テキストを参考にしても、どうすれば良いか悩むこともあると思います。
そんな時は遠慮なく、私たちに連絡をください。

進むべき方向を提示し続けられるように、私たちも日々学び、挑戦を続けます。

企画・実施体制(ロフトワーク)

スキーム開発:二本栁 友彦
プロジェクトマネジメント:北尾 一真
短期集中プログラム講師およびデザインプロデュースプログラム運営:宮本 明里/加藤 修平/桑原 季/飯沢 未央/北尾 一真/黒沼 雄太
Webサイト構築におけるテクニカルディレクション:小野村 香里/大森 誠

Member

北尾 一真

北尾 一真

株式会社ロフトワーク
クリエイティブディレクター

二本栁 友彦

株式会社ロフトワーク
ゆえんユニットリーダー

Profile

宮本 明里

株式会社ロフトワーク
Layout シニアディレクター

Profile

加藤 修平

株式会社ロフトワーク
クリエイティブディレクター

Profile

桑原 季

桑原 季

株式会社ロフトワーク
クリエイティブディレクター

飯沢 未央

飯沢 未央


クリエイティブディレクター

黒沼 雄太

株式会社ロフトワーク
クリエイティブディレクター

Profile

小野村 香里

株式会社ロフトワーク
テクニカルグループ シニアディレクター

Profile

大森 誠

大森 誠

株式会社ロフトワーク
テクニカルグループ テクニカルディレクター

メンバーズボイス

“全国600人を越えるこれからの地域の担い手に届けるテキストを作るのであれば、指数関数的にコラボレーションを引き起こしていくような「共通言語」を作ろうじゃないか。170ページ、6.6万文字。2日間の研修にはあまりに不釣り合いな分厚いテキストには、そんな思いがぎっしり詰め込まれています。とりわけ、これまでに色々な人がトライ&エラーを重ねて蓄積してきた知見やノウハウを体系化し、これから新たに挑戦しようとする人たちが使えるよう、できる限り具体例を織り交ぜ、 解説することを試みました。
地域には今、ますますコラボレーションの力が必要になってきています。コロナウイルスの影響が拡大する時代に、この変化を大きな時代の転換点と捉えて、多彩な実践が全国各地から生まれていき、日本のローカルがもっともっと輝いていく。願わくば、このテキストがその一助となることを願ってやみません。”

ミテモ株式会社 代表取締役
澤田 哲也

“育成というテーマは非常に難しいテーマです。人によって必要としている学びは違いますし、短期間で人はすぐに変化していきません。この事業では、個別の育成を実施しながらも、指数関数的に育成が広がっていく状況をどうすればつくれるかをテーマとしていました。
実施報告書作成にあたっては、事業後に各地域での自立した育成活動の発生を狙い、各地域での実施内容から「良い変化があったこと」を集積するように努めました。
報告書や研修テキストを通じ、各地域で「良い変化」が連鎖していくことがあれば、それ以上の喜びはありません。”

株式会社ロフトワーク クリエイティブディレクター
ふるさとデザインアカデミー ichi プロジェクトマネージャー
北尾 一真

Service

未来を起点組織・事業の 変革を推進する『デザイン経営導入プログラム』

企業 の「ありたい未来」を描きながら、現状の課題に応じて デザインの力を活かした複数のアプローチを掛け合わせ、
施策をくりかえしめぐらせていくことで、組織・事業を未来に向けて変革します。

サービス資料ダウンロードはこちら

Keywords

Next Contents

デザイン意識を育み、地域ブランドの礎を築く
『HOKKAIDO TO GO』