オープンコラボレーションで検証する「未来の働き方」
NEC ビルCXソリューション開発プロジェクト
Outline
NECが世界トップクラスを誇る生体認証技術・映像分析技術。同社は、これらの技術を活かしたデジタルビジネスをグローバルにおける成長事業の一つと位置づけ、機会領域拡大を推進しています。
そのミッションの1つが、生体認証で個人を識別するデジタルID技術を活用して複数の場所やサービスにおいて一貫したユーザー体験を提供する「NEC I:Delight(アイディライト)」のコンセプトを体現する、新しいソリューションの開発です。
NEC I:Delight(アイディライト)が提示する「一貫したユーザー体験」の実現に向け、同社は従来より取り組んでいる「NECのデザイン思考」のフレームワークを活かしながら、オープンコラボレーションを通じた価値共創を実践。ロフトワークはその活動を支援しています。その一環として、「未来の働き方」をヴィジョンに据えたビルCXソリューション開発プロジェクトにおいて、ユーザー巻き込み型の検証プロセスの設計・実施と、共創パートナーとの関係づくりに貢献。さらに、NECによる共創の取り組みの認知を社内外に広げることを目指しています。
Story
NECは、同社が取り組む「NECのデザイン思考」の活動として、社内で先駆けて従来のクローズドな開発プロセスから、ユーザー中心型のオープンな開発プロセスへのシフトを図っています。そのねらいは、組織内に向けてその効果を示し、共創文化を浸透させること。同時に、社外に向けてこれらの取り組みを伝え、オープンなNECのイメージを広げることです。
ロフトワークは、NECによる「未来の働き方」を提示するビルCXソリューション開発プロジェクトにおいて、オープンコラボレーションの設計・実施を支援。豊富な共創プロジェクトの経験を元に、ユーザー視点を効果的に取り入れるためのオープンなプログラム設計と、そのために必要なコミュニケーションの視点をインストールしました。
Outputs
本プロジェクトでは、「NECのデザイン思考」のフレームワークに基づき、ソリューションの開発プロセスにおける「ヴィジョンの検証及び、プロトタイプの検証」と「共創パートナーとのリレーションづくり」のための、2つのオープンイベントを開催しました。
これらの活動を通じて、働き方の先進事例に精通するスペシャリスト、ソリューションを販売する提携先企業、エンドユーザーとの直接対話を通じて、多角的なフィードバックを得ました。さらに、イベントを通じて出会った外部人材とNECとの関係醸成を図ることで、共創パートナーの獲得へとつなげました。
Vol.1: 未来のはたらき方実験室
開発〜実装プロセスの間に、より的確にユーザー視点をフィードバックするためのオープンイベントを設計・実施。ターゲットユーザーを巻き込みながら、NECがテクノロジーによって実現する「未来の働き方」のヴィジョンと、サービスのプロトタイプの検証を行いました。
参加者は、企業内でスマートワークを検討している人事・総務担当者のほか、リモートワークに関心が高い幅広い職域の層。エンドユーザーと運用者双方の視点から、ユースケースのアイデアや改善案などのフィードバックを得ました。
イベント内容:
- サービスのヴィジョンを共有するキーノートセッション
- 働き方とワークスペースに精通するプロフェッショナルによるインプットトーク
- ユーザーシナリオを起点としたアイデア創発ワーク
- プロトタイプを用いたユーザーテスト
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Vol.2: NEC Business Scramble
外部の共創パートナーとのリレーションづくりをゴールにイベントを開催。ソリューションの提携販売先となる、デベロッパーやオフィス運営を行う企業の担当者をターゲットに設計・実施しました。
参加者とのワークやディスカッションを通じて、現場へのソリューション導入に対する解像度を高めました。さらに、同グループの掲げる「未来の働きかた」のヴィジョンに対する深い共感を得ることで、外部パートナーとの関係醸成を図りました。
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Member
小山 さくら
株式会社ロフトワーク
クリエイティブディレクター
飯澤 絹子
株式会社ロフトワーク
クリエイティブディレクター
浦田 文恭
株式会社ロフトワーク
プロデューサー
新澤 梨緒
株式会社ロフトワーク
プロデューサー
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