事業戦略からデジタル施策を展開するための基盤を整備
事業サイトリニューアル
Outline
100年の歴史を持つ、国内最大手の理美容機器・医療機器メーカー・タカラベルモント。機器のみならず、化粧品から教育、開業支援、店舗デザイン・施工、経営コンサルティングをも手がける同社は、理美容業界を包括的にサポートしています。
業界のトップランナーとして顧客に高品質の製品・ソリューションを提供してきましたが、一方で、取り扱うサービスや製品が幅広く多岐にわたること、また、急速に変化・多様化する顧客やエンドユーザーのニーズに対応すると同時に競合他社との差別化を図るために、デジタルコミュニケーション施策を強化していく必要がありました。
2022年4月、同社はメイン事業である理美容事業のWebサイトリニューアルを実施しました。本プロジェクトでは、事業全体との関連づけを整理したほか、ユーザーリサーチの情報を元にWebサイトのコミュニケーション戦略を新たに策定。Webサイト全体の情報・機能の棚卸しを行いました。
さらに、同社の強みである「包括的な支援」を訴求していくコンテンツを新たに制作。自社の本質的な価値を伝える記事シリーズを制作したほか、「ソリューション」カテゴリを新設し関連コンテンツの情報を設計、併せてテキストのリライトを実施しました。
創業以来、理美容業界を牽引し続けてきたタカラベルモントが、サロン経営者の「現在」の課題感に寄り添い、未来に向けて包括的に支援していく姿勢を打ち出すためのWebサイトを実現しました。
プロジェクト概要
プロジェクト名:タカラベルモント 理美容事業部サイトリニューアル
期間:2021年1月〜2022年3月
クライアント名:タカラベルモント株式会社
体制:
- プロデュース:柏木 鉄也
- 総合PM:渡邉 多恵子
- 戦略策定:上村 直人
- 情報設計・デザイン:北島 識子、松永 篤
- 設計・構築ディレクション:大森 誠、村田 真純
- コンテンツディレクション:安元 佳奈子、寺本 修造
- デザイン・アートディレクション:THREE(https://three-inc.jp/ )、das.(https://www.dascorp.co.jp/)
- 編集・ライティング:原口 さとみ(DYRHY)
- 開発:ネクストページ(https://nxpg.net/)
Approach
リサーチ〜新サイトの戦略策定まで
新サイトの戦略策定にあたり、リサーチフェーズではサロンオーナーとタカラベルモントの関係性を捉え直すことを目的に、代表的なユーザーとして3つのペルソナを設定し、それぞれにインタビューを実施。その内容をバリュー・プロポジションに落としこんでいきました。その後、Webサイトでやるべきことと、やらなくて良いことを取捨選択していきました。
これらのプロセスを経て、リニューアルによって「サロン経営のビジネスパートナー」としてのブランドイメージを体現する存在としてアップデートすることを念頭に、新サイトの戦略を策定しました。
ありたいブランドイメージを構築するためのアートディレクション
デジタル領域のブランドデザインを得意とする制作会社 THREE Inc.が、デザインを担当。ブランド・アーキタイプを使ってサイトの人格を明文化することで、ターゲットユーザーとWebサイトとの間でいかに感情的なつながりを構築するのかを提案しました。それぞれのブランド・アーキタイプを配合したデザインイメージを提示しながら、新サイトのデザインディレクションの方向性を検討しました。
インフラ・システム・運用調査から最適なCMSを選定
現サイトの課題をインフラ・システム・運用の観点から分析し、新たに制作するWebサイトに求められるCMSの機能要件を整理。以下の3つの大方針をもとに、最適なCMSとインフラ構成を提案しました。
- 分かりやすく、正確に伝えられるテンプレート
- 使いやすく効率的に運用できる管理画面
- 安心・安全に使用できるCMSやインフラ構成
検討の結果、サーバー負荷が低く、セキュリティ性・安定性の高い静的CMS「WebRelease2」を選定しました。
関連情報:リサーチ〜CMSの選定までロフトワークのWebプロジェクトの特徴・進め方
プロジェクトの全体感をつかみ、戦略と戦術に落とし込むことで、Webプロジェクトの「成功のすがた」を描きます。
Outputs
Outlook
Webコミュニケーション基盤の刷新により、事業戦略とデジタル施策を有機的に接続する
多岐にわたる事業、サービス、製品を手がけているがゆえに、見えづらかったタカラベルモントの「らしさ」をブランドイメージとして可視化し、コミュニケーションを統合・再構成したことで、デジタル戦略・戦術の実施に向けた土台の一つが完成しました。
リニューアル以降は、これまでの対面コミュニケーションを通じて蓄積された豊富な顧客データを活用し、事業戦略と結びついたデジタルコミュニケーションやオンラインサービス拡充といった施策をより積極的に展開していく予定です。
Member
上村 直人
株式会社ロフトワーク
クリエイティブDiv. シニアディレクター
大森 誠
株式会社ロフトワーク
テクニカルグループ テクニカルディレクター
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ロフトワークのWebサイト制作PJの資料ダウンロード
資料内容
・Webサイト制作プロジェクトの課題
・支援内容
・プロジェクト紹介
・モデルケースと価格
・会社紹介
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