地方と都市の関係性を探るオンライン討論会(全5回)
「地方と都市の関係性はどのように再構築されていくか」
Outline
「都市」か「地方」か。から、「都市」も「地方」も? 変わる都市と地方の関係性
「都市」か「地方」。これまで二項対立で語られることが多かった都市と地方の関係性が、コロナ禍において変わりつつあると感じている人は多いのではないでしょうか。
都市と地方の関係性をみても、「生活の全てを地方に移す」という「完全移住」だけではなく、二拠点や多拠点生活、長期滞在をしながら旅するように暮らすなど、さまざまな形で、個人と地方との関わり方が広がってきました。
そして、企業も例外ではありません。都市だけにオフィスを構えることの意義について疑問を持ち、サテライトオフィスの増設や本社地方移転などの動きもみられています。
株式会社日建設計、パシフィックコンサルタンツ株式会社、株式会社ロフトワークの共催で、「地方と都市の関係性はどのように再構築されていくか」という問いと向き合いながら、毎回多様な領域のスペシャリストと議論するシリーズイベントを開催しました。
開催イベント一覧
これまでの開催イベントの概要は、以下のリンクよりご覧いただけます。
- 第1回:都市と地方の可能性(馬場正尊×小川さやか)
- 第2回:地方発のイノベーション(朝霧重治×鳥居 希)
- 第3回:データ/リーガルによるイノベーション(工藤卓哉×水野 祐)
- 第4回:地域経済/エネルギー循環のイノベーション(平野彰秀×北村朋子×岡野春樹)
- 第5回:地方+都市のイノベーション(入山章栄)
※イベントは全て終了していますが、下記でアーカイブ動画を掲載しています。
Event Report / Movie
第1回:都市と地方の可能性(馬場正尊×小川さやか)
地方都市で数々の実験的なプロジェクトを手掛けている馬場さんと、グローバルな観点で人々の営みについて研究している小川さん。お二人それぞれの視点を交えながら、これからの「地方」と「都市」について議論を深めていきました。
Summary
- 建築と文化人類学、2つの視点から捉える「地方と都市」
- 「移住」はもう古い? コロナ禍を経て変化する若者世代の価値観
- これからの「地方と都市」の関係性をあらわすキーワードとは
- 「産業」は何をあらわすか。地方と都市の間にある課題と新たな問い
第2回:地方発のイノベーション(朝霧重治×鳥居 希)
地域資源を活かして新しい価値を創り出している企業のお二人、朝霧重治さん(株式会社協同商事コエドブルワリー 代表取締役社長)と、鳥居希さん(株式会社バリューブックス 取締役)をゲストにお迎えして、クロストークを行いました。
Summary
- 国内都市だけでなく世界とつながる、地域発の事業
- これからのビジネスに必要なのは「産業」と「文化」の両立
- ビジネスにおける「成功」とは何か。「B Corp」認証取得の意義
- 活躍する地方企業は、「発祥の地」に何をもたらすことができるのか
- 地方と都市の間に根強く残る壁。軋轢の原因は「お互いに知らない」こと
第3回:データ/リーガルによるイノベーション(工藤卓哉×水野 祐)
データサイエンティストの工藤卓哉さん(マッキンゼー・アンド・カンパニー パートナー)、弁護士の水野祐さん(シティライツ法律事務所)、林千晶(ロフトワーク 共同創業者 取締役会長)の3名でクロストークを行いました。
Summary
- 事例で見る「データ/リーガルによるイノベーション」とは?
- 日本の都市でイノベーションが起こりづらい理由とは
- データは誰のもの?日本人が自分ごととして危機感を持つために
第4回:地域経済/エネルギー循環のイノベーション(平野彰秀×北村朋子×岡野春樹)
地方に住みながら地域経済/エネルギー循環のイノベーションを実践されている、平野彰秀さん(NPO法人地域再生機構副理事長)、ニールセン北村朋子さん(AIDA DESIGN LAB理事)、岡野春樹さん(一般社団法人 長良川カンパニー代表理事)の3名をゲストに迎え、林千晶(ロフトワーク 共同創業者 取締役会長)とともにクロストークを行いました。
Summary
- 郡上市(日本)とロラン市(デンマーク)、2つの地方から見えたリアル
- 地域経済/エネルギー循環を考える上で、日本に足りないものとは
- 地方と都市を横断しながら考える、エネルギーの未来
第5回:地方+都市のイノベーション(入山章栄)
早稲田大学大学院 教授 入山章栄先生をスペシャルゲストに迎え、本イベントの共催企業である株式会社日建設計 取締役 奥森清喜さん、パシフィックコンサルタンツ株式会社 取締役 後藤剛之さん、そして林千晶(ロフトワーク 共同創業者)の4名で、第一回〜四回の議論を振り返りつつ総括します。
Summary
- 不確実な時代における、まちづくりに必要なものとは
- “よそ者”だからこそ果たせる役割
- 地方自治体ができないことを民間企業が補完する時代へ
- 行動することでしか未来は変えられない
Member
Information
本イベントを企画・運営したLAYOUT Unitでは一緒に働くメンバーを募集しています。
建築やまちづくりだけでなく、アート業界やコンサル、さらに広告・教育・飲食など様々なバックボーンを持つユニットです。
目標とする未来像を描き、未来から現在へとさかのぼり、実現させる道筋を一緒に考えてみませんか?
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