#13 2020年代を生きるということ(社員座談会をはじめます)
(ドーナツの穴 ー創造的な仕事のつくり方ー)
2000年に創業したロフトワークは、2020年2月で20周年を迎えました。人ひとりが成人するほどの時間が経ったことにびっくりしています。
2018年12月からloftwork.comで始めた『ドーナツの穴』は、20年間で考えてきたことについて綴るコラムシリーズです。ロフトワークをつくった一人として「引継書」を残すとしたら……という仮定で先に目次をつくり、これまでに12本の記事を書きました。
ただ、コラムを書くうちに、ロフトワークを旅立った人たちについても知りたくなり、2019年12月から卒業生インタビューシリーズ『これからの話』も始めました。卒業生を訪ね、「で、なんでロフトワーク辞めたの?」と聞く企画です(笑)。20年を口実に会えるのは、正直ドキドキもしたけど、ロフトワークでの経験が意外な糧にもなっている様子を発見し、微笑ましく感じました。また、現在のメンバーに「ロフトワークのその先」を過ごすどんな先輩達がいるのか、紹介したい気持ちもありました。毎日取り組んでいることが、さまざまな分野の活動や仕事に繋がっているんだよ、という具体例として。
そして『ドーナツの穴』では、次の展開として、現在のロフトワークメンバーと私が座談会を重ねていくシリーズをはじめようと思います。
というのも、実は私自身、来年ロフトワークとの関わり方を変えたいと考えています。辞めるとか、完全にいなくなるわけではないけど、次の世代にバトンタッチしていきたい。なぜなら、「経営」はすごく面白く、為にもなる。それをどんどん次の世代にも味わってほしいから。
でも、いきなり「じゃ、よろしく!」と言うのはあまりに無責任なので、テーマごとに話し合ったり、方向性をディスカッションして、その記録を残しておこうと思います。内輪で終わらせるのではなく、社内で語られたことをオープンにしていく試みです。
具体的に、5つのテーマを考えてみました。座談会のメンバーは挙手制にして、社内から募ったり、ときどき私から指名していきます。
2020年代のどんな新たな思考に出会えるのか、とても楽しみにしています。
*予定している5つのテーマ
- ロフトワークの将来、どうする?
- ダイバーシティの捉え方
- プロジェクトマネジメントを継ぐ方法は?
- クリエイティブなバックオフィスの在り方
- 「人とのつながり」をどうつくっていく?
【連載目次】「ドーナツの穴 ー創造的な仕事のつくり方ー」
- #00 はじめに
- #01 デザインとクリエイティブ
- #02 付箋と民主主義
- #03 デザインは、量より質?
- #04 「わからない」が面白い
- #05 場が働き方をつくる
- #06 折り紙付き採用
- #07 合宿のススメ
- #08 その人にしかできない仕事を
- #09 きっかけは他者にある
- #10 FabCafeのつくり方
- #11 FabCafe Globalの育て方
- #12 飛騨の森でクマは踊るか
- #13 2020年代を生きるということ
- #14 ロフトワークの未来、どうしていこう?
- #15 ダイバーシティとどう向き合う?
- #16 「プロジェクトマネジメント」の技術をどう伝える?
- #17 「人とのつながり」をどうつくる?
- #18 おわりに
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